BaaS(Combosite-Functions)ホワイトペーパ
※本ホワイトペーパに添付されている製品画像は開発中のものにつき、実際の仕様とは異なる場合があります。
1. BaaS(Combosite-Functions)について
1-1 コンセプト
BaaS(Combosite-Functions)は、人事給与領域の各社固有の業務要件を達成するための開発基盤となります。※上記画像、青枠で囲まれたオブジェクト
Combosite との接続を当社で担保し、給与計算業務における各社固有の業務要件をお客様自身で BaaS 上に実装することを可能にします。
Backend as a Service の略です。インフラ周りなどバックエンド基盤の提供をするサービスのことを指します。
Combosite は SaaS です。理由としては、人事給与領域のアプリケーション機能まで含めて製品サービス提供しているためです。
Combosite-Functions は、アプリケーション機能を提供せず、実行基盤まで製品提供でアプリケーションは各社で対応となるため BaaS
1-2 Combosite とのかかわり
- Combosite 上のユーザー情報で BaaS 基盤にログインすることが可能
- Combosite のイベント(業務的な処理)をトリガーにして、BaaS 上でお客様が登録した処理を実行することが可能
- Combosite 上のデータを参照・更新することが可能
(参照・更新できるデータはユースケースごとに制限があります)
上記の機能を利用して、Combosite では実現できない個社要件の実現が可能です。
1-3 利用シナリオ
下記のようなシナリオごとにデータを取得・更新できる”口”を用意しております。※詳細
利用シナリオ処理フロー例
- 支給額マスタ更新の実行トリガー処理
- 仕訳元データ連携の実行トリガー処理
1-4 実装・責任分担
パトスとお客様の責任範囲について
1-3-1や1-3-2の例で挙げたユースケースの色がついていない範囲(Combosite・BaaS(標準))は当社の責任範囲となります。
赤色の範囲(BaaS(個社))はお客様の責任範囲となります。
1-3-2 で更新した固定支給の金額は給与計算結果に反映されますが、更新した値はお客様の責任となります。
BaaS(個社)の範囲の中で、Combosite のデータを更新する処理を行うことができますが、処理や処理によってつくられたデータの責任はお客様に負っていただくことになります。
2. BaaS 全体像
2-1 操作
BaaS(Combosite-Functions)を活用し、Combositeでは実現できない個社固有の業務要件を満たすために、
カスタムデータの登録やカスタムファンクション(拡張プログラム)の実装・連携を行います。
これにより、給与計算や人事情報管理などの業務プロセスを柔軟に拡張できます。
① マスタ設定データの登録(1/2)
ペット手当など、個社固有の設定データを管理するための「カスタムデータ定義」を作成します。
② マスタ設定データの登録(2/2)
実際の設定データをアップロードします。
(将来的には、共創連携SaaS(SmartHRなど)→ 共創:カスタム項目 →Baas での参照の開発支援機構を目指します
③ Combosite データ登録 API
発令・個人情報・支給項目・給与明細など、Combosite の各データに対するデータ更新の”口”を実装しており、
ユーザは拡張開発要件に応じてデータ更新対象を選択します。
詳細は開発計画をご確認ください。
※ 添付画像はペット手当を BaaS 基盤で開発する例です。
④ 拡張開発のソースコードのアップロード
ユーザ側で拡張開発されたソースコードをアップします。(JavaScript に対応)
(将来的にはローコードとして拡張開発をやりやすい基盤を目指します。)
⑤ Combosite 製品処理との連動
Combosite の処理と連動して BaaS:拡張開発機能が起動します。
2-2 アーキテクチャ構成図
2-3 システム全体像
3. BaaS 機能詳細
3-1 カスタムファンクション
カスタムファンクションとは
お客様によって BaaS に登録されたプログラムを指します。
カスタムファンクションを利用することにより、Combosite にはない手当の計算などが可能となります。
カスタムファンクションに関わる処理のフロー図
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カスタムファンクションの登録方法
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設定値の登録
必要な設定値 1. カスタムファンクションの名前 2. 実行トリガー
手動実行トリガー or Combosite トリガー 3. 実行トリガー処理(利用シナリオ選択)
Combosite トリガーを選択した時のみ、シナリオを指定する項目がある 4. 有効無効設定
テストが完了していないときには、Combosite トリガーで予期せずカスタムファンクションが実行されることを防ぐため無効で登録することを推奨いたします -
プログラムを書いたファイルをアップロード(JavaScript ファイルのみアップロード可能)
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カスタムファンクションの実装例 仕訳元データ取得のユースケース
async function main() {
const response = await combositeDataService.shiwakeData.read()
}
function sub() {
// 何らかの処理
}
await main()※ファンクションの定義を行い、メインとなるファンクションを実行するようにプログラムを書いてください。上記の例では、sub ファンクションは実行されず、main ファンクションのみが実行されます。
- Combosite のデータを操作する場合は、combositeDataServiceを利用します。combositeDataService が実行できる操作は実行トリガー処理によって変わります。「仕訳元データ連携」の実行トリガー処理を設定している場合、shiwakeDataを利用することができます。
shiwakeData は read メソッドを持っており、実装例のように実行することで Combosite の仕訳元データを取得することが可能です。
- Combosite のデータを操作する場合は、combositeDataServiceを利用します。combositeDataService が実行できる操作は実行トリガー処理によって変わります。「仕訳元データ連携」の実行トリガー処理を設定している場合、shiwakeDataを利用することができます。
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カスタムファンクション実装のための資料
カスタムファンクションを実装する際には下記の技術資料を参照してください。
カスタムファンクション技術資料
カスタムファンクションでできることについて
カスタムファンクションでは下記をすることができます。
- カスタムデータ
- 参照
- 作成
- 更新
- 削除
- Combositeのデータの参照
- 仕訳元データの取得
- 個人情報の取得
- 住所情報の取得
- 発令情報の取得
- Combositeのデータの更新
- 固定支給・控除金額の更新
- 固定支給・控除条件の更新
- シークレット値の取得
- 外部システムへのデータ連携
※ 共創データベースを含む外部システムへの連携処理の実装はお客様でしていただく必要があります。
また、最新の開発計画についてはこちらをご確認ください。
3-2 カスタムデータ
カスタムデータとは
任意でお客様が BaaS に登録したデータのことを指します。
カスタムデータに関わる処理のフロー図
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カスタムデータの登録方法
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カスタムデータ定義の登録
登録情報 1. カスタムデータ名 2. データ種別
個人(人ごと)のデータ or 共通のデータ 3. 各データ項目の項目名、キー名、データタイプ、必須/非必須 -
カスタムデータの登録
※1 で登録したカスタムデータ定義の画面から、カスタムデータの登録を行います。
下記、2 種類の方法でカスタムデータの登録が可能です。
- 入力フォーム
- CSV ファイル取込
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標準項目について
Combosite に登録済みのデータを個人ごとのカスタムデータに紐づけて保存することが可能です。例)従業員 ID が 1001 の従業員のカスタムデータで氏名も管理したい場合
Combosite 内で管理している従業員 ID:1001 の従業員の氏名を連携して、BaaS 基盤上で表示することができます。標準項目のデータは Combosite を正として連携されるため、BaaS 基盤上でのメンテナンスは不要となります。項目の一覧については標準項目の 詳細ページ をご確認ください。
カスタムデータ定義ではシステム内で使用しているため、カスタムデータ定義のキー名として対象のキー名を使用することはできないものがあります。
詳しくは予約語についてを参照してください。
3-3 アカウント情報の連携
BaaS では Combosite でご利用いただいているアカウントについては同じログイン情報を使用してログインしていただくことが可能です。
また、BaaS システムのみログインするユーザー用に BaaS システムでもユーザーの招待・編集・削除が可能です。
よくある質問
よくある質問についてはこちらを参照してください。